とある住宅にご協力いただき、止らっぷを巻く実験をさせていただきました。
止らっぷの開発にあたり、実際に注水環境や、基礎のある簡易施設を使用して実験を行っています。しかし、実際の住宅環境では
・柱、パイプ、雨どい
・エアコンの室外機
・壁の凹凸
など、さまざまな障害物が存在します。
今回の建物で押さえるべきポイントは、下記の2点です。
(1) 障害物(雨どい、柱、室外機など)への対策
(2) 通気口の段差を塞ぐ
止らっぷは、隙間なくシートをぐるりと巻くことで効果を高く発揮しますが、このような障害物のある場合は、その前に、それぞれの場所で追加の対処が必要となります。
建物を実際に1周ぐるりとひと巻きするには、たくさんの障害物があります。
壁にパイプ等を固定するためのパーツなどにより1周巻ききれない場合は、途中で切り、重ねて貼ることで、隙間をつくらないようにすることができます。
通気口には様々な形がありますが、下記のようなくぼみ状のものも多く存在します。
止らっぷは、洪水が発生した際、水圧で壁面に押し付けられることで止水効果があるシートです。そのため、段差が深かったり、隙間が大きかったりするところに押し付けられると、破れてしまい止水できません。
こういった場所に対しては、発泡スチロールなどを利用して段差を埋め、平らにしてからシートを貼ることでシートの破損を予防できます。
上記のような障害物をクリアし、無事に設置が完了いたしました!
実際の設置が必要なのは、暴風雨などの悪天候の発生の時です。暴風に煽られてしまうとシール同士がくっついて貼りづらかったり、壁面が雨で濡れることによりテープの吸着が弱まったりして設置に手間取ってしまいます。
・建物の浸水被害発生の可能性を、ハザードマップ等で事前に確認しておく
・災害警報はこまめにチェックし、早めに対策準備を開始する
・災害時に慌てないよう、こまめに清掃・整頓しておく
など、いざという時に慌てないよう、事前に準備をしておきましょう!